引き継いだとき、正体が分かりませんでした
私は従業員10名ほどの会社で、11年ひとりIT担当をしています。担当しているものの1つが、会社のホームページです。
引き継いだときの状態を、正直に書きます。
誰が作ったのか、分かりませんでした。
制作会社なのか、昔いた社員なのか、知り合いに頼んだのか。社内の誰にも分かりませんでした。
以前の記事で「会社が何に契約しているか誰も知らなかった」と書きましたが、ホームページも同じ状態でした。存在しているけれど、来歴が誰にも分からない。
できたのは「文章の修正」だけでした
引き継いだあと、私にできたことは1つだけです。
文章を直すこと。
それ以外は、何もできませんでした。
- 画像を差し替えたい → 方法が分からない
- ページを追加したい → 無理
- スマホでの見え方を直したい → 手が出ない
- デザインを変えたい → 論外
文字だけ書き換えて、あとは触らない。 そういう状態が続きました。
手を出せないものは、放置されます。 悪意ではなく、単純にできないからです。
決定的な問題:パスワードが分かりませんでした
そして、根本的な問題がありました。
管理画面のパスワードが、分かりませんでした。
作った人が分からないので、聞く相手もいません。 引き継ぎの資料もありません。
これは効きました。入れないということは、何もできないということです。
- 中身がどうなっているか確認できない
- 設定を変えられない
- 不具合が起きても直せない
- そもそも、何が動いているのかも分からない
会社の顔として外に出ているのに、中身は誰にも触れない。 これが何年も続いていました。
AIで、全部作り直しました
そして、作り直しました。AIを使って、ゼロから。
私はプログラミングを習ったことがありません。HTMLの知識もほとんどありません。それでも、できました。
なぜ「直す」ではなく「作り直す」だったのか
普通に考えれば、既存のものを直すほうが早そうに思えます。でも、この状況では逆でした。
| 既存を直す | 作り直す | |
|---|---|---|
| 管理画面 | 入れない。詰み | 自分で用意する |
| 中身の把握 | 誰にも分からない | 全部自分で決める |
| 今後の更新 | また同じ状態に戻る | 自分で触れる |
入れないものは、直しようがありません。
そして仮に入れたとしても、中身を理解するところから始めなければなりません。 他人が何年も前に作ったものを読み解く作業です。
ゼロから作るほうが、結果的に早い。 そう判断しました。
やったことは、対話の繰り返しです
以前、AIで献立管理のアプリを作った話を書きました。やったことは、そのときと同じです。
日本語で「こうしたい」と伝える。出てきたものを見る。「ここを変えてほしい」と伝える。
これを繰り返しただけです。コードは1行も書いていません。
結果的に、改善したと思います
自画自賛になりますが、前より良くなったと思っています。
理由は、デザインが良くなったからではありません。
自分で触れるようになったからです。
| 引き継いだ当初 | 今 | |
|---|---|---|
| 文章の修正 | できた | できる |
| 画像の差し替え | できない | できる |
| ページの追加 | できない | できる |
| 中身の把握 | 誰も分からない | 自分が分かる |
| 管理画面 | 入れない | 自分のもの |
「触れる」というのは、それ自体が大きな価値です。
放置されていたものが、更新できる状態になりました。何か直したいと思ったときに、その日のうちに直せます。
この経験から言えること
① 「入れないもの」は、作り直しを検討してください
小さい会社では、来歴不明のシステムやサイトが意外とあります。
パスワードが分からない、作った人がいない、業者と連絡が取れない——こういうとき、無理に中に入ろうとするより、作り直したほうが早い場合があります。
以前はそれが難しかったので、放置するしかありませんでした。でも今は、選択肢が増えました。
② ただし、何でも作り直せるわけではありません
ここは正直に書きます。
ホームページだったから、できました。
- 触るのは基本的に自分だけ
- 失敗しても、直せばいい
- 会社のお金や個人情報を扱っていない
もしこれが、他の人も使う業務システムだったら、話はまったく違います。
今、経費申請の作業をAIで何とかできないか考えていますが、そちらは同じようにはいきません。 他の人が使うものですし、会社のお金のデータを扱います。壊れたときの影響が段違いです。
「AIで作り直せる」の適用範囲は、思ったより狭いというのが、今の実感です。
作り直したあとの管理をどうするかは、別に調べました。外注した場合の相場はホームページ保守費用の相場は月いくらかに、自分で持つ場合の費用は会社のホームページの維持費は月いくらかに書いています。
まとめ
- 会社のホームページは、誰が作ったか分からない状態で引き継ぎました
- できたのは文章の修正だけ。管理画面のパスワードも不明でした
- AIを使って、ゼロから作り直しました。 コードは書いていません
- 良くなった理由は、デザインではなく「自分で触れるようになった」ことです
- ただし、他人が使うもの・重要なデータを扱うものは、同じようにはいきません
触れないものを抱えている方は、一度「作り直す」という選択肢も考えてみてください。
以前より、その選択肢はずっと現実的になっています。
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その後、管理をどうするか悩んでいる話 - 会社のホームページの維持費は月いくら?自分で持つと月1,100円でした
ホームページを自分で持つ費用の話
