プログラミングを習ったことは、一度もありません
はじめまして。「文系IT係」を書いている者です。
従業員10名ほどの小さな会社で、ひとりでIT担当をしています。といっても、情報システム部という部署があるわけではありません。専門の担当者ではなく、事務仕事と兼任でやっています。
大学は教育学部を出ました。プログラミングを習ったことは一度もありません。IT企業で働いた経験もありません。
パソコンでできたことといえば、Excelの関数が使えるくらいでした。マクロは触ったこともありませんでした。
そんな人間が、2015年から11年間、会社のITを一人で見てきました。このブログは、その記録です。
始まりは「詳しい人、いないから」
きっかけは、とても簡単な一言でした。
「詳しい人、いないから」
それだけです。研修があったわけでも、資格を取らされたわけでもありません。10人の会社では、そういうものです。誰かがやらなければ、誰もやらない。
その時に私が思ったのは、「まあ、何とかなるか」でした。
今振り返っても、このときの自分は特に不安ではなかったように思います。深く考えていなかった、というのが正直なところかもしれません。
最初の仕事は、パソコンのフォーマットだった
IT担当になって最初に頼まれたのは、レンタルしていたパソコンのフォーマットでした。
フォーマットというのは、パソコンの中身を全部消す作業のことです。返却する前に、データを残さないようにするために行います。
初めての人には、少し怖い作業かもしれません。一度消したら、戻せませんから。
ただ、正直に言うと、私はあまり怖くありませんでした。
やり方はネットで検索して調べました。書いてある通りに手を動かしたら、普通に終わりました。それだけです。
このとき身についた感覚が、たぶん今も続いています。
分からないことは、調べればだいたい書いてある。
11年やってきて、この感覚が一番役に立ちました。
一番困ったのは、技術ではなかった
IT担当をしていて、本当に困ったことが2つあります。どちらも、技術的な問題ではありませんでした。
1. 何に契約しているのか、社内の誰も知らなかった
会社が今どんなサービスを使っていて、毎月いくら払っていて、いつ更新が来るのか。これを把握している人が、社内に一人もいませんでした。
請求書を見て初めて「こんなサービスに入っていたのか」と知ることが、何度もありました。
2. 引き継いでくれる前任者がいなかった
私の前にIT担当をしていた人は、いませんでした。つまり、引き継ぎゼロです。
マニュアルもなければ、「これはこうなっている」と教えてくれる人もいない。パスワードがどこにあるのかも分からない。そこから始まりました。
そして今も、社内に相談できる相手はいません。完全に一人です。
同じような状況の方は、たぶん少なくないと思います。
現在、私が見ているもの
11年経った今、担当しているのはこのあたりです。
- パソコンの購入と設定
- データのバックアップ
- 会社のホームページ
大企業の情報システム部に比べれば、大したことはありません。でも、これを全部ひとりで、事務の仕事をやりながら回している人は、けっこう多いのではないでしょうか。
2023年、AIが来た
大きく変わったのは、2023年です。生成AIを使い始めました。
そして今年、ついに自分でアプリを作りました。
作ったのは、献立管理のアプリです。仕事のものではなく、個人的なものです。ほかにも、絵本や簡単なゲームを作りました。
プログラミングを習ったことがない人間が、です。
AIを使うようになって、変わったことが2つあります。
調べる時間が、大幅に減りました。
以前は、検索して、いくつもの記事を読み比べて、自分の状況に当てはめて……という作業に何時間もかけていました。今は、状況を説明すれば答えが返ってきます。
できることが、増えました。
これが一番大きいです。「自分には無理だ」と諦めていたことの範囲が、明らかに狭くなりました。アプリを作るなんて、3年前の自分には考えられないことでした。
これから作りたいもの
今、会社で一番面倒だと思っているのは、経費の申請書です。毎回、手で作っています。
これを、AIを使って何とかしたい。それが当面の目標です。
ただし、私はエンジニアではありません。うまくいくかどうか分かりません。途中で行き詰まるかもしれません。
その過程を、このブログに全部書いていきます。 うまくいったことも、失敗したことも、そのまま残します。
このブログで書くこと
書いていくのは、この3つです。
- 10人規模の会社でIT担当をやる、というリアル
世の中の情シス向けの記事は、たいてい50人以上の会社を想定しています。もっと小さい会社の話を書きます。
- 業務ツールを実際に使ってみた記録
検討したもの、導入したもの、やめたもの。正直に書きます。
- 非エンジニアがAIでツールを作る過程
成功も、失敗も。
最後に
このブログを読んでくださる方に、伝えたいことは2つだけです。
ひとりでも、大丈夫です。
私は11年間ずっと一人でしたが、何とかなっています。
まずは、調べてみてください。
2015年の私は、フォーマットのやり方すら知りませんでした。でも検索したら、ちゃんと書いてありました。だいたいのことは、そうやって何とかなります。
同じように、会社で「詳しい人」にされてしまった方の役に立てば嬉しいです。
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