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会社のパソコンを買うとき、私が見ている5つのポイント|結論、買っていません

会社のパソコンを買うとき、私が見ている5つのポイント|結論、買っていません
目次

先に結論を書きます

タイトルに「買うとき」と書きましたが、うちの会社はパソコンを買っていません。

リースです。 そして、これが1つ目のポイントです。

従業員10名ほどの会社で11年ひとりIT担当をしてきて、パソコンの調達で見ているのは、この5つです。

  1. そもそも買うか、借りるか
  2. 性能は「2世代前」で足りる
  3. サポート窓口があるか
  4. 安さで選ばない
  5. 返却・処分まで含めて考える

順に書きます。

① そもそも買うか、借りるか

うちはリースを選んでいます。理由は2つです。

買うと、処分が大変です

パソコンは、捨てるのが面倒な物です。

  • データを完全に消す必要がある
  • 家庭ごみとして出せない
  • 引き取り手続きや費用がかかる
  • その間、どこかに置いておく場所が要る

10人の会社に、使わないパソコンを置いておく倉庫はありません。

リースなら、期間が終われば初期化して返却するだけです。処分の手間そのものが発生しません。

資産は、増やさないほうがいいと考えています

もう一つが、こちらの理由です。

買えば、それは会社の資産になります。 一見よさそうですが、パソコンは時間が経つほど価値が下がる物です。

そして使えなくなったとき、資産だったものが処分費用に変わります。

  • 古くなって業務に耐えられない
  • でも簡単には捨てられない
  • 保管場所を取る
  • 処分にお金がかかる

資産として持っていたものが、後で負担に変わる。 これが嫌でリースにしています。

(私はIT担当になる前に簿記を勉強していたのですが、この感覚は、そこで身についたものだと思います。技術の話ではありませんが、判断には確実に効いています)

なお、リースが常に正解というわけではありません。 会社の規模や方針によって、購入のほうが合う場合もあります。うちの規模と事情では、リースが合っていたという話です。

② 性能は「2世代前」で足りる

これは断言できます。

2世代くらい前の性能でも、業務にはまったく問題ありません。

事務作業、メール、Excel、ブラウザ——この用途なら、最新のCPUは必要ありません。

最新モデルは価格が跳ね上がります。その差額を払う理由が、うちの業務にはありませんでした。

ただし、条件があります

生成AIを本格的に使うなら、話は変わります。

パソコンの中でAIを動かすような使い方をするなら、相応の性能が要ります。

ただ、多くの生成AIはインターネット経由で使うものです。その場合、処理はサーバー側で行われるので、手元のパソコンの性能はほとんど関係ありません。

私も生成AIを日常的に使っていますが、それが理由でパソコンを買い替えたことはありません。

「AIの時代だから高性能なパソコンが必要」とは限らない、というのが実感です。

③ サポート窓口があるか

個人的に、ここが一番重要だと思っています。

ひとりIT担当は、壊れたときに相談できる相手が社内にいません。

  • 起動しなくなった
  • 画面が映らない
  • 修理に出すべきか判断がつかない

こういうとき、電話やメールで聞ける窓口があるかどうかで、対応の速さがまったく違います。

そして重要なのは、業務が止まっている時間はコストだということです。

パソコン1台が2日止まる
  = 1人が2日働けない

本体価格の差より、この損失のほうが大きいことがあります。

安い調達先には、たいていサポートがありません。「自分で調べてください」と言われて終わりです。

④ 安さで選ばない(失敗しました)

これは私の失敗談です。

以前、家電量販店で激安のパソコンを買ったことがあります。 価格に惹かれました。

結果は——

すぐにキーボードが壊れました。

修理か買い替えかを判断し、手配し、その間の代替機を用意する。余計な出費と、余計な手間が発生しました。

結局、最初から相応のものを選んだほうが安かったという、よくある話です。

学んだこと

パソコンの費用は、本体価格だけではありません。

見えるコスト見えないコスト
本体価格壊れたときの対応時間
業務が止まる損失
修理・買い替えの手配
代替機の用意

安いものを選んで見えないコストが増えたら、意味がありません。

以来、極端に安いものは選ばないようにしています。

⑤ 返却・処分まで含めて考える

最後に、買ったあと・借りたあとの話です。

パソコンには必ず終わりが来ます。そのとき必要になるのが——

  • データの完全消去
  • 返却または処分の手続き
  • 台帳からの削除

この作業を誰がやるのかを、調達の時点で考えておいてください。 ひとりIT担当なら、それは自分です。

うちでは初期化してからリース会社に返却しています。

初期化は必ず自分でやってください。 「返せば向こうで消してくれるだろう」は危険です。会社のデータが入ったまま外に出ることになります。

(余談ですが、私が11年前にIT担当になって最初に頼まれた仕事が、まさにこの作業でした。当時は何も分かりませんでしたが、調べたらできました)

まとめ

10人規模の会社でパソコンを調達するときに見ているのは、この5つです。

  1. そもそも買うか、借りるか — うちはリース。処分の手間と、後の負担を避けるため
  2. 性能は2世代前で足りる — 事務作業なら最新は不要。ただしAIの使い方次第
  3. サポート窓口があるか — ひとり担当には必須。業務が止まる損失のほうが大きい
  4. 安さで選ばない — 激安品で失敗しました
  5. 返却・処分まで考える — やるのは自分です

こうして並べてみると、技術的な話がほとんどありません。

CPUの型番より、「壊れたときどうするか」「終わるときどうするか」のほうを長く考えています。

小規模企業のIT担当の仕事は、たぶんそういうものなのだと思います。

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